こんにちは。
子なし妻のすーです。
生産性なく毎日を過ごしています。
今回は私が2023年中に読んでよかった、心に残った本を紹介します。
2023年は11月末時点で149冊読んでいます。
その中から5冊に絞って紹介します。
本の内容、どんな人におすすめする本かを書いていきます。
- 第5位 「殺人犯はそこにいる」清水潔著
- 第4位 「自転しながら公転する」山本文緒 著
- 第3位 「父ではありませんが 第三者として考える」武田砂鉄 著
- 第2位 「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」米原万里 著
- 第1位 「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ 著
第5位 「殺人犯はそこにいる」清水潔著
ドラマ「エルピス」がとてもよかったので、元となった話というこの本を読んでみました。
エルピスと同じ位おもしろかったです。
北関東連続幼女誘拐殺人事件を追う記者のノンフィクション作品です。
冤罪を著者(記者)の手で暴いたのはすごい!の一言。
警察や裁判で暴かれなかった真実を記者が暴いていくのは現実でなく、本当にドラマのようでした。
しかし、最後はドラマのようなすっきり、全面解決といかないところがノンフィクションですね。
真犯人が捕まっていないのは、検察や裁判所側の保身のような感じです。
「誰のための司法なんだろう?」と考えてしまいました。
この違和感をドラマ「エルピス」では安倍政治と繋げていたんだな~。
この本はドキュメンタリーなどが好きな人に読んで欲しい本です。
第4位 「自転しながら公転する」山本文緒 著
結婚適齢期のアラサー女性の恋愛小説。
タイトルの「自転しながら公転する」というのは、主人公があれやこれやで悩んでいる様を表現しています。
アラサーの頃って、周りの人のステージは結婚や出産で変わっているのに、自分はずっと同じところにいるよう感じて焦ることってありますよね。
でも、実際は同じところにいる人なんていなくて、少しずつ経験を重ねて成長しているんですよね。
あとから客観的に考えると分かるんですが、そのときは本当に辛いし、真剣。
この小説はそんなときのことが書かれています。
自分のその時代のことが思い出されて心が痛くなりました。
久しぶりに続きが気になって一気読みした小説📖 #自転しながら公転する
— すー (@8Suu4) 2023年8月18日
悩みながら少しずつ成長していくアラサー女性の主人公が自分の人生の舵を握っていくようすがいい!かっこよくなくて、泥臭いのがいいんだよな〜。 pic.twitter.com/VKUYQuNl5J
この小説で、一番気に入ったのは、温泉旅行中に主人公の都が恋人の貫一に悩んでいる気持ちを伝えるところです。
「結果がどうあれ前へ進みたくて提案しているんじゃん。不安や悩みをなくしたいんじゃなくて、種類を変えたくて言ってるんだよ!」
都の自分の人生を切り開いていく覚悟が見えて気持ちいい!!
続きが気になって夢中で読める小説が久しぶりでした~。
アラサーくらいの年齢の将来について悩める人に読んで欲しい本です。
第3位 「父ではありませんが 第三者として考える」武田砂鉄 著
タイトルの通り、父ではない著者が第三者の目線で子どもを持つこと、少子化、母親の重圧等について書いている本です。
「父ではありませんが 第三者として考える」 #読了
— すー (@8Suu4) 2023年8月16日
私も子どもがいないので共感🤔
子どもへの対応、子育て、母の重圧等子なしの立場からは公言できない雰囲気。
が、第三者だからこそ見えるもの、感じることがある。それぞれの立場で意見をぶつけ合っていくことが多様性のある社会なんだろうな〜。
子どもがいることが普通で、子どもがいないとなぜなんだろうと思われる日本社会。
子どもがいないと子ども関連のことを発言しても、「知らないくせに」と思われる。
しかし、当事者、第三者…いずれの立場からも意見を言ってもいいし、その方が多角的に見られて、解決するのではないかということで書かれた本です。
私も子どもがいないので、子なしの気持ちに共感の嵐でした。
日頃モヤモヤしていたことが言語化されているんですよね。
特に「子どもが泣いている」という章の子どもへの接し方が分からないし、接しているのを周りから見られて慣れていないなと思われるのも嫌、というのはうなずき過ぎてしまいました。
子なしの人は日頃モヤモヤしていることが言語化されていてスッキリするし、子ありの人も第三者から見るとこういう考えもあるんだと知ってもらうためにも読んでほしい本です。
第2位 「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」米原万里 著
3人の同級生が登場のですが、3人とも個性的で魅力にあふれるエピソードが描かれていて、時代も国籍も違う私でも友だちになりたくなります。
しかし、共産主義で全員平等と言いつつ、実際は上の人ばかり優遇されていたらうまくいかなくなるはずだよな…と思ってしまいました。
第1位 「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ 著
殺人事件の犯人を追うミステリーと、犯人と疑われる少女(主人公・カイア)の成長物語、恋愛物語です。
500ページ越えの小説ですが、ミステリーと恋愛・成長物語が交互で話が進むため、単調にならずに楽しめます。
カイアは、小さい頃に両親や兄弟に捨てられてしまい、一人で人里離れた自然あふれる湿地で野生児のような生活をしています。
人と違った生き方をしているせいで、何もしていないのに「湿地の少女」と呼ばれ、近所の人に蔑まれていました。
しかし、カイアは繊細な心も持っていて、カイアと関わった人はついつい応援してしまう魅力のあふれる女性なんです。
私もカイアを思わず応援して、カイアの家族のような気持ちになりました。
著者は動物学者なので、自然や動植物に対する描写がリアルで美しくてそれも読み応えがあります。
カイアの人生も、殺人事件も最後までどうなるかわからずハラハラドキドキしながら楽しめます。
ミステリーも、恋愛も、人生模様も楽しみたい!という欲張りな人に読んでほしい本です。
いやー今年もたくさん読みました。
すぐに内容を忘れてしまうけれど、ブクログやこのブログに記録をつけることで少しは忘れにくい気がします。
読んだ本はブクログというオンラインサイトに登録して、整理しています。
感想や評価が入れられてとても便利ですよ。
https://booklog.jp/users/8suu4
今までは読みたい本を何も考えなく読んでいました。
来年は、1〜2ヶ月ごとにテーマを決めて読んでいこうと考えています。
その方がテーマについて深く知れると思ったからです。
まずは1~2月のテーマを考えよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
↓押してくれるとうれしいです!(^^)!
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