こんにちは。
子なし妻のすーです。
生産性なく毎日を過ごしています。
毎月読んだ本を公開し、おすすめ本を紹介しています。
2023年8月は19冊の本を読みました。
こちらの全19冊です。
その中で読んでよかった☆4と☆5の本を紹介します。
- 1.「父ではありませんが 第三者として考える」武田砂鉄 著
- 2.「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ 著
- 3.「否定しない習慣」林健太郎 著
- 4.「池上彰の世界の見方 中国〜巨龍に振り回される世界〜」池上彰 著
- 5.「60代からの疲れない家事」本間麻子著
- 6.「自転しながら公転する」山本文緒 著
- 7.「山椒太夫・高瀬舟」森鴎外 著
- 8.「疲れないが毎日続く!休み方マネジメント」菅原洋平 著
1.「父ではありませんが 第三者として考える」武田砂鉄 著
タイトルの通り、父ではない著者が第三者の目線で子どもを持つこと、少子化、母親の重圧等について書いている本です。
「父ではありませんが 第三者として考える」 #読了
— すー (@8Suu4) 2023年8月16日
私も子どもがいないので共感🤔
子どもへの対応、子育て、母の重圧等子なしの立場からは公言できない雰囲気。
が、第三者だからこそ見えるもの、感じることがある。それぞれの立場で意見をぶつけ合っていくことが多様性のある社会なんだろうな〜。
子どもがいることが普通で、子どもがいないとなぜなんだろうと思われる日本社会。
子どもがいないと子ども関連のことを発言しても、「知らないくせに」と思われる。
しかし、当事者、第三者…いずれの立場からも意見を言ってもいいし、その方が多角的に見られるし、解決するのではないかということで書かれた本です。
私も子どもがいないので、共感の嵐でした。
日頃モヤモヤしていたことが言語化されているんですよね。
特に「子どもが泣いている」という章の子どもへの接し方が分からないし、接しているのを周りから見られて慣れていないなと思われるのも嫌、というのはうなずき過ぎてしまいました。
子なしの人は日頃モヤモヤしていることが言語化されていてスッキリするし、子ありの人も第三者から見るとこういう考えもあるんだと知ってもらうためにも読んでほしい本です。
2.「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ 著
殺人事件の犯人を追うミステリーと、犯人と疑われる少女(主人公・カイア)の成長物語、恋愛物語です。
500ページ越えの小説ですが、ミステリーと成長物語で交互に話が進むため、単調にならずに楽しめます。
カイアは、小さい頃に両親や兄弟に捨てられてしまい、一人で人里離れた自然あふれる湿地に野生児のように住んでいます。
人と違った生き方をしているせいで、何もしていないのに「湿地の少女」と呼ばれ、近所の人に蔑まれていました。
しかし、カイアは繊細な心も持っていて、カイアと関わった人はついつい応援してしまう魅力のあふれる女性なんです。
私もカイアを応援している叔母さんのような気持ちになりました。
著者は動物学者なので、自然や動植物に対する描写がリアルで美しくてそれも読み応えがありました。
カイアの人生も、殺人事件も最後までどうなるかわからずハラハラドキドキしながら楽しめます。
3.「否定しない習慣」林健太郎 著
私は、「否定」というと、怒ったり、反対意見を言ったりすることを指すと思っていました。
しかし、相手の話を聞かない、奪って自分の話をする、目を合わさないも含まれるとい書かれています。
私、めっちゃ当てはまってるかもとドキッとしました。
この本を読んだ方がいいのは私のような否定している自覚がないけれど、否定してしまっている人だと思います。
一番心に響いたのは、「相手を責めるという行動の選択肢はきっぱり捨てる」というところです。
「どうすればできるかなどを一緒に考えた方が建設的だし、 双方のためになる」というのに納得。
ただ納得するのと 実際に行動するのは違うので折に触れて「責める選択肢は捨てる」ということを思い出したいです。
4.「池上彰の世界の見方 中国〜巨龍に振り回される世界〜」池上彰 著
最近の中国の日本産水産物の輸入停止措置など中国関連のニュースが身近にあふれてますよね。
基本的なことや歴史的な背景が分からないと、最近のニュースも深く理解できないことがあります。
この本は池上彰さんのわかりやすい解説で、そういった基本的なこと、歴史的な背景を説明した上で、最近のニュースを解説してくれているので、深く理解できます。
例えば、香港、マカオは両方植民地だったのに、なぜ台湾だけ民主化運動が盛んなのか?や、
新疆ウイグル自治区の人たちが迫害されている理由等、何となく知っている問題がしっかり頭の中で整理されます。
この本はシリーズになっていて、中国以外の国も出ているので、少しずつ読んでいきたいです。
次はロシアを読みたいな。
5.「60代からの疲れない家事」本間麻子著
タイトルに「60代からの・・・」とある通り、家事がちょっと大変になってきた年代、少しずつモノを整理し始めたい年代の方向けの家事を楽にするための本です。
自分も高齢の親にすすめました。
といいつつ、自分にも参考になる点がたくさん。
家事に対する心構え、洗濯、料理…と分野別になっていてわかりやすかったです。
参考になることが何個か。
・カレーに粉寒天を入れると保存も洗い物もラク。水600mlに対して粉寒天4g。常温になるとゼリー状に。こびりつきも予防できる。
・細長い麦茶ポットは洗いにくい。高さのない寸胴型に。一度に作れる量は少な目なので、濃い目に作って飲む時に薄めるといい。
6.「自転しながら公転する」山本文緒 著
結婚適齢期のアラサー女性の恋愛小説。
タイトルの「自転しながら公転する」というのは、主人公が悩んでいる様を表現しています。
アラサーの頃って、自分はずっと同じにいるよう感じるけれど、少しずつ経験を重ねて成長しているんですよね。
あとから客観的に考えると分かるんですが、そのときは本当に辛いし、真剣なんですよね。
自分のその時代のことが思い出されて心が痛くなりました。
この小説で、一番気に入ったのは、温泉旅行中に主人公の都が恋人の貫一に悩んでいる気持ちを伝えるところです。
「結果がどうあれ前へ進みたくて提案しているんじゃん。不安や悩みをなくしたいんじゃなくて、種類を変えたくて言ってるんだよ!」
都の覚悟が見えて気持ちいい!!
久しぶりに続きが気になって一気読みした小説📖 #自転しながら公転する
— すー (@8Suu4) 2023年8月18日
悩みながら少しずつ成長していくアラサー女性の主人公が自分の人生の舵を握っていくようすがいい!かっこよくなくて、泥臭いのがいいんだよな〜。 pic.twitter.com/VKUYQuNl5J
続きが気になって、寝る間を惜しんで夢中で読める小説って久しぶりでした。
7.「山椒太夫・高瀬舟」森鴎外 著
昔の名作文学作品を読んだりもしています。
森鴎外は初めて。
短編がいくつか入っていました。
どれも案外読みやすくて、内容もおもしろかったです。
特に「高瀬舟」は、現代の話なんじゃないかと思うような話でした。
どれだけお金を持っていても足りないという人間の気持ち対する問い、安楽死は是が非かという話。
1916年、100年前の作品らしいです。
時代は変わっても哲学的な問題は変わらずにあるのだなぁと思いました。
8.「疲れないが毎日続く!休み方マネジメント」菅原洋平 著
働きながら脳にとっていい習慣を身につけるための本です。
『「疲れない」が毎日続く!休み方マネジメント』 #読了
— すー (@8Suu4) 2023年8月25日
仮眠、睡眠についてが特に参考になった。
・起床の8時間後に眠くなる(お昼ごはんは関係ない)ので、その2時間前に短時間の仮眠をとるといい。眠気を我慢した挙げ句にうとうとすると目覚めた後もうとうとしてしまう。
・人間は就寝して15分眠れなかったら、その後1時間は眠れない構造。眠れなかったらベッドを出る!
— すー (@8Suu4) 2023年8月25日
・夜中に起きて時計を見るとコルチゾールの働きで同じ時間に目覚めやすくなってしまう。時計を見なければ、夜中に目覚めることがなくなっていく。夜中に起きたときは「○時に起きる」とゴールを再設定。
睡眠の他にも、疲れないための時間の使い方や場所の使い方も書かれていました。
何だか仕事の効率が上がらない、疲れるという人におすすめの本です。
ブクログは感想や評価が入れられてとても便利ですよ。
https://booklog.jp/users/8suu4
ほとんどの本は図書館で借りて読んでいます。
そんな図書館のメリットはこの記事で語っています。