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子なし妻のなにも産まないブログ

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2024年1月に読んだ本は14冊。おすすめを紹介します〜

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こんにちは。
子なし妻のすーです。
生産性なく毎日を過ごしています。

 

毎月読んだ本を公開し、おすすめ本を紹介しています。

 

2024年1月は14冊の本を読みました。

こちらの全14冊です。

 


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その中で読んでよかった☆4と☆5の本を紹介します。

 

 

 

 

今年から月ごとにテーマを決めて本を選ぶことにしました。

 

1月は「日本社会を知る」です。

このテーマで、


・「年金不安の正体」

・「この日本で生きる君が知っておくべき『戦後史の学び方』」

・「東京貧困女子。ー彼女たちはなぜ躓いたのか」

・「無戸籍の日本人」

を読みました。

 

テーマと関係なく読んだ小説「黄色い家」もたまたまこのテーマと重なっていました。

 

1.「年金不安の正体」海老原嗣生

年金制度について、またよく言われている年金批判について統計資料を用いて丁寧に解説されている本です。
これからの年金の向かうべき道について著者の意見も書かれています。

 

年金制度の説明で勉強になったのは・・・
・年金料率は2018年を上限にしてもう上げない。

足りない分は高齢者の年金支給額を減額して帳尻を合わせる。

ただその減額にもボトム設定がある。

現在は現役世代の手取りの6割をもらえる想定だが、ボトムは5割。

 

・年金だけで生活が成り立たない理由、基礎年金が生活保護受給額よりも劣る理由は目的が異なるから。
生活保護の目的は救貧。

支給までに所得・資産調査があり支給の壁が高い。「労働困難かつ資産のない貧困者」という烙印を押される。

その分生活全般をまかなうため支給額が高い。
年金の目的は防貧。

所得・資産調査がなく簡単に支給される。資産のある人にも支給される。

生活の下支えなので支給額はそこそこ。

 

著者の意見は・・・
・寿命が延びて長くもらうのなら、その分長く働き拠出するしかない。
・日本は負担の割には高福祉。

低負担なら低福祉にしかならない。

もっと国民負担率を上げるべき。

日本はなかなか税金を上げるのが難しいため、上げやすい社会保険料を上げればいい。

 

感想
概ね著者の意見に賛成しました。

年金原資は、国債を発行して将来への負担を残すより社会保険料を上げてその時代の保険料でまかなうべきです。

そうでないと将来に負債を残し、日本全体が貧しくなると思いました。

また、年金批判しかり、マスコミの言っていることは利権が絡んでいることがありますよね。

この本を読んで改めてマスコミを鵜呑みにせず、疑っていかないといけないなと思いました。

 

 

2.「カラスの親指道尾秀介

あらすじ

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。(Amazonより)

 

最後に3回位驚きがあって、おもしろかったです!
最初ちょっと退屈だなと思ったけど、最後に伏線回収されていて最初のところもいい味になっていました。


タイトルの親指の意味「親指だけが正面から他の指を見ることができる」っていうところにじんわり感動。
ヤクザに関わって家族を殺されたり、詐欺をしたりの話なのに全体的にほんわか優しくなれるようか話でした。

 

 

3.「きみの友だち」重松清

小学校高学年から中学生の友だちの悩みがテーマの小説です。
主人公の「きみ」が一話ごとに変わり、その中のどれかの「きみ」が自分に近いようになっている気がします。

 

私はもう40代で、「きみ」の世代から大きく離れてしまっていますが、改めて「友だちって何だろう?」と考えさせられました。
この小説の核となる恵美は、
「一緒にいなくても寂しくない相手」
「同級生だから友だちーー嘘だと思う」
となどと言っています。


40代になってなかなか友だちとも気軽に会えないようになるとその言葉の意味がよくわかります。
小学生、中学生の時って毎日同じメンバーで一緒にいて、一緒にいる時間が長い人が友だちや親友だと思っていたけれど、今は時間じゃないなと思います。
どちらかというと全然会っていなくても、たまにどうしているかなと考える相手、楽しく過ごしていてくれればいいなと思える相手なのかも。

 

また「みんな」がキーワードになっていると思いました。
恵美は、
「みんながみんなでいるうちは友だちじゃない。」と言ったり、
「一人ひとりの子は悪くない。でもその子が「みんな」の中にいる限り、きみは笑顔を向けない」という態度です。


同じ人でも、一人でいるときと、みんなでいるときで人が変わってしまうことってよくありますよね。
みんなといると影響力の強い人に巻かれてしまうんですよね。

特に学生時代は。
その人の個性が消されてしまう。
だから、みんなでない個人の人をみていくのは、特に学生時代は大事なのかもしれません。

 

そんなことを考えるきっかけとなる小説で、この小説の主人公たち世代(小学校高学年から中学生)におすすめしたい本です。

 

 

4.「食と雑貨をめぐる旅 悠久の都ハノイへ」竹森美佳著

ベトナムハノイのガイドブック。

おしゃれなお店がたくさん紹介されていて、行ってみたくなります。


陶器のバッチャン焼き、ソンベ焼き、水牛の角のアクセサリー・カトラリーが気になりました〜!

 

 

5.「東京貧困女子。ーなぜ彼女たちは躓いたのか」中村淳彦著

単身女性とシングルマザーの貧困問題を考察するために、個人に取材した内容がまとまっている本です。


見て見ぬふりをしていた貧困の問題を真っ正面から見た気がします。
読んでいて辛く、1章の時点で目を背けたい気持ちになりましたが、最後まで読んで現実を知ることが今自分に出来ることだと思い、目を背けず読了しました!

 

大学生が奨学金を借りるも、生活費・学費が足りず、風俗に流れたり、
奨学金も給付型でないので、卒業しても借金を背負って社会に出ることになったり、
貧困のシングルマザーの子どもは塾に行けず、学力の差が広がり、不登校になったり、高校に進学しなかったりして貧困の連鎖になったり、
男性からの暴力で離婚したり、介護離職をしたりして、非常勤の職にしか就けず、貧困に陥ったり…
というような事例が次々と紹介されています。

 

個別の事例を知ることで、多くに当てはまる貧困の原因が浮かび上がってきます。
・大学の奨学金は、奨学金とは名ばかりで利子で利益を上げる金融ビジネスになっている。
給付型の奨学金の制度が必要。


地方自治体で非常勤職員という形で雇用されている労働者、介護職や保育士などは賃金のおおよその制度設計を国が決めている。
賃金は生活保護費と同じくらい。
それなのに、介護や保育職は夢や希望があると洗脳され、感謝して仕事をしている矛盾。

賃金を上げるべき。


・離婚しても、父親からの養育費は払われないことが多い。
女性も男性並みに稼げる雇用を整備するか、父親の養育費の責任を厳格化するか、離婚して生活は別でも子どもは一緒に育てていくという状態にすべき。

 

自分も一歩間違えたら貧困の状態になると実感できました。
この本に出てくる女性たちは特別でもなく、どちらかというと高学歴で優秀だったり、普通に結婚して子どもを産むために専業主婦になったりした人だからです。
そういった人たちに「自己責任」という一言で片付けるのは、社会問題から目を背けていることだなと感じました。

 

今自分にできること、貧困の原因からできるだけ逃れるために、色々な制度を知っておいたり、時代の流れを知るためにこういった本を読んだり、家族や周りの人と日頃からいい関係を築いておいたり、ということをしていきたいと思いました。

 

 

6.「黄色い家」川上未映子

水商売のシングルマザーに育てられた女性、花が主人公。
15歳で家を出て、母親の友だちや知り合った女の子とスナックをやって一緒に暮らしはじめ、その生活を維持するためにやがて犯罪に手を出していく・・・という話。

 

お金=幸せではないけれど、幸せの土台はお金がある程度あることだなと考えさせられました。


主人公の花は賢く行動力もあるのに、お金がないという切羽詰まった状況と、お金がある家に育たなかった為必要な知識がなく、将来のことを考えられず、いつもどこか不利な選択をしてしまうんです。

いつも余裕がないんですね。


そして、他の同居人の3人は花ほど賢くないので、そんなに将来に不安を持たないで過ごせるんですが、花は賢いので一人で色々考えてしまうのがかわいそうでした・・・。

 

約600ページの長編でしたが、ラストに花が幸せになれるか確認したくて時間を忘れて読んじゃいました。

 

 

7.「無戸籍の日本人」井戸まさえ著

無戸籍の日本人のがなぜいるのか、民法772条の欠陥、無戸籍の人たちが戸籍をとるまでのルポなどが書かれている本です。

 

民法772条(嫡出の認定)…離婚後300日以内に出生した子どもについては離婚前の夫の子と推定する

この法律により、離婚後300日以内に前の夫の子でない子を産んだ母親は出生届を出せずに結果的に無戸籍の子を生み出してしまっている状況があるということでした。


この本では、年間3,000件も無戸籍になる子が存在すると書かれていました。

こんなにたくさんの無戸籍の人がいるなんて考えてもいなかったのでまず驚きました。
これは、一握りの人というレベルではなく、明らかに法律の欠陥ではないかなと素人でも感じてしまいます。

そして、この問題の1番重要なところは、当事者の無戸籍の子どもは全く悪くないということです。


前半のルポを読むと、貧困やDVの問題があったり…と、親にも事情があり、そうなってしまっていることが多いことが分かります。
子のことを最優先で考えて無戸籍になってしまっていることもあるんです。

 

民法772条の法改正が進まないことについて考えると、選択的夫婦別姓の議論のときにも感じていた疑問が同じように出てきます。
家制度ってなんだろうという疑問。
それを政治家たちは大切にして何を守りたいんだろう?
私にはそこがイマイチわかりません。

 

無戸籍の問題も一番弱い存在の子どものこと、別姓の問題も弱い立場の女性たちのことを考えて今の時代にあったものにしてほしいなと考えます。
法律は弱い立場の人を救うものであってほしい!と願ってやみません。

 

 

8.「ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!」なごみー著

借金まであったずぼらな女性が1,000万円貯めた方法(家の片付け、節約、自炊など)書いている本です。

 

家計簿のつけ方が参考になりました。

項目を固定費、やりくり費、特別費に分ける。
やりくり費と大まかに分けることで、ざっくり家計簿をつけることができる。
やりくり費は項目ごとに予算は設定しているが、やりくり費全体が予算内に収まればOK。
例えば、食費が多くなりそうなときは、レジャー費を削るなどして調整。
やりくり費が赤字になりそうなときは、ポイントで支払い。
黒字だけど、ポイントで支払った分は貯金。

 

その他にも、節約や時短のポイントが満載です。

・肉、魚は100g150円が目安。
目当ての食材が100g200円なら、別の100g80円の食材と組み合わせて値段を相殺する。

 

・レシピを探したり、見ながら作ったりするだけで時間がかかるので、レシピを見ないで作れるものだけにする。
レシピを見ないで作れるものを書き出し、鶏肉、豚肉、牛肉、魚、副菜に分類。

 

・メインの味付けはめんつゆでなく、すき焼きのタレ。

 

こういった節約・家事本は何度も書かれているような内容ばかりで参考にならないことも多いのですが、この本は新たな気づきがあり、読んでよかったです。

 

 

まとめ

1月の読書テーマは「日本社会を知る」でした。

このテーマの本をまとめて読んだことで、日本社会の格差や差別などを深く理解できたと思います。

 

日本社会では、人を見るときに今の状態だけみて、自己責任と本人を責める傾向がある気がします。

このテーマの本を読んで、そういった傾向は間違えだと確信できました。

自分もそうなる可能性は多いにあるし、その人がそこに至るまでの過程を自分に寄せてよくみなくてはいけないと感じました。

 

ブクログは感想や評価が入れられてとても便利ですよ。
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odayakaniikiru.hatenablog.com

 

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本を読む時間がない時は耳の読書もいいかもしれませんよ~!

 

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