こんにちは。
子なし妻のすーです。
毎日、生産性なく過ごしています(・∀・)
毎月読んだ本を公開し、その中のおすすめ本を紹介しています。
2024年9月は23冊の本を読みました。
9月は以前から読んでいた漫画をまとめて追加したので、多めです。
こちらの全23冊です。
この中で読んでよかった☆4と☆5の本を紹介します。
1.「河童が覗いたインド」妹尾河童著
大学生のときに読んだ記憶ですが、久しぶりに懐かしくて再読しました。
精巧な絵に手書きの文字というのが、一緒に行った旅仲間の絵日記を読んでいるようでわくわくしながら楽しめる一冊です。
内容はインド一周旅。
各地のお寺、泊まったホテル、電車内の様子などの観光的なことから宗教やカースト制など社会的なことまでごく真面目に書いているんだけど、それが興味深くおもしろいんです。
私はインドに行ったことがないんですが、こんなふうにインドに溶け込みつつも絵を通して客観的に伝えてくれることで、インドのいつもとは違う面が知ることができました!
2.「蛸足ノート」穂村弘著
くすっと笑えて、温かい気持ちになる穂村弘さんのエッセイは好きでたまに読みたくなります。
特に妻との話が好きです。
私の好きな漫画「泣き虫チエ子さん」の夫婦関係みたいで、普通の日々なのにふたりだから楽しいみたいな感じがいいんですよね〜。
3.「燕は戻ってこない」桐野夏生著
ドラマがとてもよかったので、原作小説を読んでみました。
子どもができずに悩んでいる世界的に有名なバレエダンサー夫婦(草桶基、悠子)が、北海道から上京し派遣社員でギリギリの生活を送っているアラサーの女性(リキ)に代理母を依頼する話です。
小説はその人の思っている気持ちまで文字で書かれていて、それを自分のペースで読めるので、ドラマよりリキ、基、悠子の気持ちを深く理解することができました。
ドラマを見ているときは、悠子が離婚したまま子どもは育てないと言ったり、やっぱり再婚して子どもを育てると言ったり、考えがコロコロ変わるのが責任感がないな〜と思っていました。
しかし、小説を読んだ後は正解がはっきりしない&価値観が揺らぐ問題だからこそ悠子を含め、3人の気持ちがぐらぐら揺れるのに共感できました。
私も不妊治療を何年もやって諦めたけど、草桶家のようにバレエのサラブレッド&資産家の夫で代理母を頼みたいと言われたらどう考えるだろうと自分事として考えると全く考えがまとまらなくなります😨
ラストもよかったです…!!
4.「女二人のニューギニア」有吉佐和子著
有吉佐和子と友人の文化人類学者の、未開の地ニューギニアの奥地での1ヶ月の滞在記。
少し寄るだけの軽い気持ちで行ったら3日間歩き続けなければたどり着けない奥地に滞在っていう時点で誰にも書けない旅行記になっています。
文化人類学者の友人に敬意を払って民族のことや文化のことは詳しく書かれていません。
2人の日常エッセイになっています。
しかし、現地の人が服を着ていないとか、衛生や労働の概念がないとか、驚きのエピソードが描かれています。
この本が書かれたのは1968年。
海外旅行が今のように気楽に行ける時代でない頃から外の世界を見て、考えを広げてきた著者だからこそ色んな物語を生み出してこれたんだろうな〜と思うと感慨深いです。
5.「怖いトモダチ」岡部えつ著
中井ルミンという人気エッセイストについて関わりのあった16人が証言する形でその人となりを描いている小説です。
その人となりというのも…
ルミンに救われたという人や、あの人は繊細だから支えないという人がいる一方、
エッセイの題材を盗作された人や、婚約者を奪われた人がいたり、と裏表がある、かなりヤバイ人なんです。
そうやってエピソードが書かれつつ、実は自己愛性パーソナリティ障害の特徴がよくわかるようになっています。
途中、自己愛性パーソナリティ障害の診断テストがあり、自分もいくつか当てはまるところがあったので、その気があるのかもしれません…(ToT)
関わる人が自己愛性パーソナリティ障害だった場合の対処法や、自分が当てはまると思ったときの直し方(自分の不愉快な感情を一歩下がって観察する、人から間違いを指摘されても言い訳で応じない)が紹介されているところもよかったです。
ヤバい人を覗き見る物語としても楽しめますし、自己愛性パーソナリティ障害についても学べる小説になっています。
ブクログは読書記録をつけるのに便利ですよ。
https://booklog.jp/users/8suu4