
こんにちは~(・∀・)
子なし妻のすーです。
今回は、有吉佐和子の名作『華岡青洲の妻』を読んだ感想をまとめます。
読んだきっかけは?
私はもともと有吉佐和子の作品が大好きで、少しずつ代表作を読み進めています。
最近は『青い壺』が人気のようですね。
「私みたいに、有吉佐和子を長く愛読しているファンって、けっこういるんだな」と、ちょっと嬉しくなっています。
『華岡青洲の妻』ってどんな本?
物語の主人公は、江戸時代に実在した外科医・華岡青洲(はなおかせいしゅう)の妻、加恵。
一見、夫の研究に献身的に仕えた美しい妻…と思いきや、そこには想像を超える嫁姑バトルが潜んでいました。
青洲の母・於継(おつぐ)は美しく聡明で強烈なカリスマ性を持つ女性。
息子を立派な医師に育て上げようと心血を注いできた彼女は、加恵という存在に対して次第に敵意と嫉妬を燃やしていきます。
嫁姑の静かな小競り合いは、やがて麻酔薬の人体実験を自ら申し出るという究極の“愛情合戦”へ…。
「自分のほうが青洲の役に立ちたい」——その気持ちは、果たして愛なのか、執着なのか。
美しい女の顔の裏にある、複雑で怖い“本音”が見えてきます。
ちなみに小説では、妻の加恵が麻酔薬の実験により失明したという描写がありますが、実話では失明していないようです。
しかし、青洲の偉業の背景には、加恵の献身的な協力があったのは間違えないようです。
印象に残ったエピソード
私はこの本を読むまで華岡青洲という人物を知りませんでした。
彼は、世界で初めて全身麻酔による乳がん手術を成功させたという、すごい人物。
歴史の教科書にもっと載っていてもおかしくないほどです。
物語の冒頭で、加恵は青洲が不在の中、母・於継に見初められて嫁いできます。
最初は姑と本物の親子のように仲睦まじく過ごしていたのに、青洲が帰ってきた途端、空気が一変。
“女の戦い”の幕開けが、静かに、でも確実に始まります。
特に衝撃だったのは、自分の体を麻酔の実験台に差し出す場面。
嫁と姑で「私がやります!」と譲らない…。
苦しんだ方が青洲の役に立つし、より深く彼に愛される。
そんな思惑と嫉妬が渦巻く中での、究極の“自己犠牲”合戦。
怖いのは、その行動のすべてが、表向きは「愛」や「献身」に見えてしまうところ。
そしてラスト。
長年続いた嫁姑の確執について、青洲の妹が加恵に語るひとこと——
「私は結婚しなかったから、巻き込まれずに済んだ。私は幸せだったのよ。」
この台詞が一番ゾッとしました。
誰よりも冷静に、すべてを見抜いていた妹の存在が、この物語の本質を突いていたように思います。
どんな人におすすめ?
まとめ:やっぱり有吉佐和子はすごい
『華岡青洲の妻』は、ただの歴史小説ではありません。
女性の愛憎・嫉妬・自己犠牲が丁寧に描かれていて、現代の私たちにも通じるテーマが詰まっています。
「女って怖いなぁ…」なんて思いながらも、ぐいぐい引き込まれていく不思議な魅力。
やっぱり有吉佐和子はすごい作家だと改めて実感しました。
今まで読んだ中では『非色』もおすすめです。
今後も少しずつ、有吉作品を読み進めていくぞ〜!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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