こんにちは。
子なし妻のすーです。
毎日、生産性なく過ごしています(・∀・)
毎月読んだ本を公開し、その中のおすすめ本を紹介しています。
2024年7月は20冊の本を読みました。
こちらの全20冊です。
その中で読んでよかった☆4と☆5の本を紹介します。
- 1.「犬のかたちをしているもの」高瀬隼子著
- 2.「脱白髪染めのはじめかた でもいきなりグレイヘアは無理!」伊熊奈美著
- 3.「タラント」角田光代著
- 4.「精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉」精神科医Tomy著
- 5.「TUGUMI」吉本ばなな著
- 6.「増えるものたちの進化生物学」市橋伯一著
- 7.「にっぽんの美しい民藝」萩原健太郎著
- 8.「君が手にするはずだった黄金について」小川哲著
1.「犬のかたちをしているもの」高瀬隼子著
恋人を愛する気持ち、子どもを持って世の中の大多数になりたい気持ち、他人が産んだ子を愛せるか心配な気持ち、自分を大事にしたいけどどれを優先すれば自分を大事にしたか分からない気持ちなどが同時にあって複雑すぎるんです…。
主人公が考えているように、考えすぎず、子どもを作る、作らないとか選択する前に適当になんとなく子どもができればいいのにと何度思ったことか…。
そんな気持ちがしっかり描かれていました。
ラストもよかったです。
2.「脱白髪染めのはじめかた でもいきなりグレイヘアは無理!」伊熊奈美著
白髪染めは面倒だけど、グレイヘアは敷居が高いという人のための本。
メッシュを入れて白髪を目立たなくする方法、ブリーチ、優しいヘアカラー、ヘナなどの複数の方法が提案されています。
それぞれの方法で脱白髪染めしている方の写真が載っていますが、みんな素敵で白髪に対するマイナスのイメージが覆されます。
私は最近ヘナを数回やってみて、これからどうしようかと思っていたので読み始めました。
ヘナ100%だと白髪の多いところにオレンジ目立ち、毒々しい気がしてどうしようか悩んでいたから。
ヘナは出家と言われているので、何回もやる前にやめるならやめようと思っていました。
でも、他の方法も傷み防止のためのトリートメントをしたほうがよかったり、髪に優しいものだと毎週染めないといけなかったり、一長一短。
インディゴが入っているヘナだとアルカリカラーやブリーチがうまく入らないことがあるが、ヘナ100%ならまだいいようなので、しばらくはヘナ100%(+急いでいるときはヘアカラートリートメント)でやっていこうかと思っています。
3.「タラント」角田光代著
主人公(みのり)は学生時代にボランティアに邁進していた40代女性。
海外での貧困状況などを見て、何かをしなきゃという思いがありながら、友達が海外で監禁されたり、友達の死があったりで、心がすり減り何かするというよりは日々をつつがなく過ごすことをモットーに生きるようになる…。
そんなときに戦争で足を失ったおじいちゃんの過去を知るようになって、話が動き出すという物語。
「タラント」 #読了
— すー (@8Suu4) 2024年7月11日
なんか応援されているような本だった。
タラント(才能や使命)がたっぷりあって邁進している人も、自分のタラントがなにか分からない人も、自分の考えなんて持たないほうがいい、見てるだけという人もどういう人だって尊い!って感じるような本。温かい気持ちになりました🥹
その他にも、世の中は分かりやすいものを求めているし、お金になる。
戦争している国の辛そうにしているシーンばかり切り取るけれど、でも、現実は私達と同じように日常があるし、笑っていることもある。
はっきり線引きできないのが世の中だし、日常じゃないかな?
そんなことも教えてくれる小説でした。
4.「精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉」精神科医Tomy著
Tomyが悩む人へのアドバイスを書いている本。
1ページずつ、1つの内容になっているので、暇なときにパッと開いたページを読むのでも、落ち込んでいるときにまとめて読むのでもよさそうです。
Tomyさんの本は、人間関係や仕事など全てに対して、やる気になったタイミングで自分が楽しめる範囲で気楽にやればいいというアドバイスが多く、疲れたときに寄り添ってくれます。
気に入ったものを何個かピックアップして手帳に書きとめておこうと思いました!
5.「TUGUMI」吉本ばなな著
大学生(四半世紀前!?)に読んだことがあるけれど、内容を忘れていたので新鮮な気持ちで読みました。
病気がちなつぐみといとこと恋人のひと夏の物語。
病気がち、住んでいた旅館(つぐみの家)を閉める前の最後の夏という設定が切なくて、淡いような、それでいて青春の濃密さがあるような雰囲気の小説でした。
夏の話だったので、夏に読めてよかった!
6.「増えるものたちの進化生物学」市橋伯一著
科学的に「なぜ生きるのか」を説明してくれる本。
私たちは、「〇〇のために生きている」といったわかりやすい使命や目的はない。
増えて遺伝するもの、物理現象。
なぜ悩むのか?
悩み①生存に関わる悩み(病気がつらい)
→少産少死戦略をとる人間は死なないように命が大事という本能があるから
悩み②他者との関わりにおける悩み
→協力することが生存に有利になる本能があるから
悩み③生殖に関わる悩み(好きな人が振り向いてくれない、子どもができない)
→増えるための本能があるから
悩みは本能によるもの。
しかし、狩猟採集時代なら生死に関わるが、現代は社会を形成しているため、本能に従わなくても生死に関わらない。
本能に従うか(=悩むかどうか)は理性で判断すればいい。
という内容でした。
私の心に留まったのは特に2つ。
・人間が次世代に残すのは子どもだけではない。
私たちは他人との協力からなる社会を形成している。社会に関わることで私たちの一部は受け継がれていく。
・狩猟採集時代の本能として平等がある。
1人が大物をしとめても平等に分けることが増えるための生存戦略として優っている。
病気になったとしても、速く走れないとしても、食べて生きていれば、子孫を増やすことはできるから。
平等って本能だったんですね。
哲学的になぜ生きるのかを考えても答えが納得できなかったり、曖昧だったりするけれど、科学的に説明されると所詮そんなものだよなとあきらめがつくというか、さっぱりする感じでした。
悩んでいる人が読んだら楽になれるかもしれません。
7.「にっぽんの美しい民藝」萩原健太郎著
「民藝とは何か?」から書かれている民藝初心者にもわかりやすい本。
各地の民藝好き必見スポットが紹介されているのと同時に、民藝の普及に力を尽くした人も紹介されています。
各地の行きたいスポットをグーグルマップに保存しておきました!
8.「君が手にするはずだった黄金について」小川哲著
哲学的な問いを絡めた自分を主人公にした小説?
どこまでがエッセイで、どこからが小説なのか分からなくて不思議でした。
軽く読めておもしろいのに、最後まで読むと自分が今まで信じていたものが覆されるような気分になります。
文体や内容が好みだったので、小川哲さんの本をもっと読んでみたいなと思いました。
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